忍者ブログ

   
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

皆様、ご無沙汰しております。
今回演出補助をさせていただいております、タクミです。あ、ナイトメア役です
12月です。今年ももう終わりですね。
あんまり引退公演だからって意識はしたくないと団員には言ったんですが、公演日誌くらいはね。今年を振り返りつつ、長めに語らせていただきます。すみません...。
私事ですが、この『落涙サーカス』を含めて、月光斜内外で今年6本の舞台に出演致しました。大体2ヶ月に1回本番があるペースですね。当然もっと出てる俳優の人はいると思いますが、去年僕は2本しか出ていなかったので、個人的にはお腹いっぱい演劇をした年になりました。去年の今頃は、座長になった直後か直前かの時期で、冬公演には参加せず、今年の新歓公演で上演をした『Re:ALICE』の脚本を準備していて、どういう感じにしようかなぁとか考えていた頃でした。その時に、来年はしっかり演劇に1年費やしてやろうと思っていたので、その願望通り、本当に充実していて幸せな一年になりました。
そして、ようやく、座長の役目も終わることになります。
「ようやく」と言えるほど、本当に体感長かった。いや本当に永遠座長終わらないんじゃないかって思うくらい。そりゃいつかは終わるんだけどさ。
物凄いプレッシャーとの戦いでした。というのも、とにかく僕の知ってる限りの歴代の座長は凄すぎる人ばっかなんですね。月光斜の顔としてカリスマ性のある方達で、平凡な自分は一体何ができるんだと常に考え続けて、何度も悩んで悩んで...。
でも、ある時から、座長ってことはあんまり意識しないで、自分らしく自由にやろうと切り替えた時がありました。そっちの方が、団体に色々還元できることに気づいたのもありますし、なにより自分が一番演劇を楽しまねばと思ったのがあります。それでもやっぱり大変で、今に至るまで、これで良かったのかとまた悩んでいます。座長に悩みは尽きないようです。うん。
話は変わりますが、今回引退する同期の中で、自分が一番色々な役回りをしたなと自負しています。役者、専属スタッフ、舞台監督、殺陣チーフ、演出、演出補助、会計、座長etc... 様々な視点で月光斜を見てきたつもりです。そんな私なりに、月光斜を分析しますと、この劇団はまだ何か大きな壁に覆われている感覚がするのです。それが一体何なのか具体的には言えないんですけど、こう、あと一線越える感覚というか、何かパズルのピースが全部ハマってない感じというか、まぁそこの不完全さが魅力ではあるんですけどね。でも、もっと高いところに手が伸ばせるし、そこに届かせてくれるものがどこかに、誰かに、宿っているはずだと思っています。残念ながら、どこにあるかは分からなかったし、僕には宿っていなかったようです。あ、でも、ヒントはなんとなく分かりました。ヒントは『自由』と『遊び心』かなって思います。
なんとか理解してくれ後輩たち。
それでも、この冬公演でなんとかその感覚を言語化できるところまで持っていこうと思っています。演出補助という役回り、そしてナイトメアという役、何か一撃かまして引退したいなと思っています。全力で芝居を作るのは当たり前のことですが、もっとその先の、学生演劇の新しい境地みたいなものが少しでも見られるように、かましてやろうと思っています。

ずっとやりたかったクリスマスのラブストーリー。僕の役は寧ろ正反対な位置にいますが、それでも嬉しいですよ。
長いお話にお付き合いいただきありがとうございます。皆様のご来場、心よりお待ちしております。
PR
こんにちは!
冬公演「落涙サーカス」の演出を務めさせて頂きます、3回生の雪野りほです!
当時1回生だった2017年度夏公演『僕のポケットは星でいっぱい』から月光斜に入って、そこからほぼ全ての公演に参加してきたので、数えてみたら今回で11公演目の作品です。
途方もなく長かったような、だけどやっぱりあっという間に過ぎ去ったような、ひたすら怒涛の2年半でした。
気付けば、今公演を以て引退します。
月光斜で活動しながらずっと、「架空の物語を作って届ける」ということの意味について、ひたすら考え続けてきました。
たった一本の戯曲が、一歩踏み出そうとする誰かの勇気に変わるかもしれないし、迷っている人の背中を押せるかもしれないし、ずっと泣いている人の泪を止めて、初めて笑わせられるかもしれない、そんなふうに考えるだけで、私は無限に嬉しくなります。
上演する物語はフィクションですから、舞台上で起こることのすべてが嘘です。
お客様にお見せする「虚構」を創り上げるということに責任を持ちたいという強い覚悟のもと、今公演に臨んでいます。
なお、今公演の上演脚本は、完全オリジナルのストーリーですので、団員が持つ無限の可能性が、世界観の隅々に至るまで、めいっぱい発揮されています。
想像力・創造力がとにかく豊かな劇団に所属させてもらえているんだなぁと、ひたすら実感する毎日です。
月光斜で活動した毎日は、贅沢すぎるほど濃密で、信頼できる仲間を得たことが何よりの誇りです。
彼らと共に「みんなで作る」ことを最重視して、引退公演もいつも通り素晴らしいエンターテインメントをお見せできるよう、最後の一瞬まで全力で駆け抜けます。
団員が創造した架空の街で、切なくも温かい悲劇の物語が語られます。
12月の末・もうすぐクリスマスがやってくる頃、劇場を訪れたすべてのお客様に、寒い冬にぴったりの、ささやかなロマンスととめどない感動の作品をお届けします。
観劇にいらしたお客様の心の中に、永く残る物語になると信じています。
ぜひご期待ください。
↓↓↓めでたいことがあったらしい企画広報のみんな
この旅は2019年度卒業公演竜宮パラリラにご来場いただきまして本当にありがとうございました。
2回生、殺陣班チーフ、音響効果、鮫吉役の東風東です。
アホほど役職が長いですね。
.
思い返してみると去年の夏に殺陣を始めて、体調の理由だったり、オペレーターをやったりで断念してきた殺陣役者というポジション。
今までは舞台上で刀を振ったり体を動かす彼らをなぜ見るだけなんだろうと思うこともありました。
そうして去年の卒業公演からずっと一つの目標地点として走ってきた今年の卒業公演で無事殺陣のある脚本になり、そこで初めての殺陣チーフとして名前を出させていただくとともに、初めての殺陣役者もやれるという光栄なことこの上ないポジションを頂けました。
.
自分たちの卒業公演の殺陣を2回生に任せるという判断を上回生の先輩方からしていただき、しっかりとそれを背負って臨んだ今回公演、いろんな方に支えられながらたどり着いた本番でした。
そうして無事全日程を終了して振り返ってみると、公演終了後の皆様のお声には殺陣に関しての暖かい言葉がたくさん詰まっていました。本当に嬉しく思っております。
.
僕は前回音響効果のチーフとして、そして今回は殺陣班のチーフとしてそれぞれ、一つの節目を迎えた公演であったと思っています。ここからはまだ僕よりも先の未来がある下回生に今の持てる力全て落としながら、自分も一歩先に、いや何歩でも先に立ち続けられるように進んで行こうと思います。
.
今公演まで僕のことを支えてくれた4回生の先輩方、そしてこれからも共に歩んでいく現役生の皆、何より応援してくださっている皆様、本当にありがとうございました。
僕たちはこの先もしっかり、確実に一歩ずつ進んで行きますのでぜひ今後とも僕たちのことを見届けてくだされば幸いです。
.
最後に改めて、今回はご来場いただきまして誠にありがとうございました!
こんにちは。今公演で衣装小道具チーフを務め、劇団月光斜を卒団しました4回生の亀田るーぺです
.
終演からめっちゃ時間が経ってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。たくさんの時間とお金を頂いた分、楽しさでお返しできたなら幸いです。
.
勝手に感じたのですが今回は、創る側も観る側も「作品の面白さ」に集中できた公演だったのではないかと。
.
この脚本を初めて読んだ瞬間、「早くこれが舞台として完成しているところが見たい!」とおしず。が言っていたのを覚えています。すごく共感して、最後までその想いは強く存在し続けました。
みんな充分実力あるし、今回特に残すものなんかないなぁと思ってましたが、
演劇作品を創る「姿勢」「空気感」「モチベーション」という点において、正解のひとつを示すことができたのではないかと思います。
.
この脚本を創ったA2に、それを実現した方々に感謝です。出会えてよかったです。
.
私は今回は色々と辛いこともありましたが、常にこの作品をまっすぐに見つめることで、自分を保ってここまで頑張れたのかもしれません。
.
どこを見ても勢いとエネルギーが凄いぶん、色んなものが粗だらけでした。しかしそれでも支えてくれたのは、いつも温かく見守ってくださるお客様、才能と熱量に溢れる先輩後輩、人間味溢れる同期、ハードな仕事をこなしてくれた衣装小道具班、家族、友人…関わってくださった全ての方々です。
.
大学生活のほとんどを占め、私を傷つけたのも救ったのも大きく成長させてくれたのも『竜宮パラリラ』という作品であり「劇団月光斜」という団体でした。ここで得た経験や価値観は濃すぎて一生忘れられないと思います。
本当に本当に、お世話になりました。ありがとうございました。
これからは才能とガッツ溢れる後輩達がきっと面白いものを創ってくれるでしょう。
.
長文になってすみません…最後やし許してもらうドシ…
今後とも劇団月光斜をよろしくお願い致します!
.
p.s.亀田の窓口やチケットで39人もご来場くださって感激しました
劇団月光斜2019年度卒業公演『竜宮パラリラ』にて脚本と演出を務めましたA2です。ご来場頂いた皆様、本当に、本当にありがとうございました。皆様のアンケートも全て拝読しました。沢山のお褒めの言葉を頂き、団員一同、めちゃくちゃ喜んでおります。
.
ところで、今公演の来場特典である「竜宮国黎明記」は読んで頂けましたでしょうか?せっかくの公演後記。アンケートにもサイドストーリーを知りたいという声がございましたので、ネタバレあり、脚本や公演の裏側ありで、『竜宮パラリラ』について少し語りたいと思います。
.
まず、この作品のテーマ。
僕は「運命と私」というテーマで今作を手掛けました。皆さんは「運命感」を感じることはあるでしょうか?僕の、これまで22年の人生は常にこの感覚とセットでした。受験で第一志望の大学に受からなかった時も、オーディションで希望の役にならなかった時も、まず運命感を感じます。ずーん、と。頭や胸に重い石を打ち込まれる感覚です。悔しさや憤りよりも、まず運命感です。ずーん……僕は「またこれか。」と思います。人生においてこの感覚を何度も何度も味わってきました。そして、その度に人間にはどうにもできないような、人知を超えた何か大きな畝りのようなものが存在しているように思いました。そして、僕はこの脚本を書くにあたり、その大きな畝りを「運命」と名付けてみることにしました。「運命」と、その中で必死にもがくしかない「私」たちの姿。生まれた国も育ってきた背景も違うけれど、竜宮国に生きる彼らは、僕の人生をどこか投影したような人間たちでした。そして、今公演で役者を務めた15人にはその業を負わせました。彼らもまぁ、うんうんと悩みながら、必死に生き抜いてくれました。彼らにも感謝ですね。こんな残酷な世界を頑張って生きてくれて、ありがとう。
.
「運命」の象徴として描いた「玉手箱」。最後、それは空っぽだと分かります……分かる、というか。僕らはきっと最初から気づいてたんだと思います、中身が空っぽだと。でもこれだけ自分の人生を狂わせたんだから、中身がないと示しがつかねぇだろうと、そう願っていたんだと思います。勝手な生き物だ、人間なんて。僕自身もそう、寅太郎だって、慶喜だってそうです。みーんな人間だよ、馬鹿野郎。
.
あ。少し重めの話をつらつら述べてしまいました。ではここからはちょっとした裏話に移ります。
皆さん、雲雀は好きですか?……ありがとうございます、好きですよね。僕も大好きです。これは雲雀を演じた銀河宇宙の功績です。なんだこの芸名。まぁでも、本当に自慢の後輩です。これは裏話になりますが、僕は最初、雲雀を作中に登場させる気はありませんでした。慶喜や平岡、乙姫の口から語られ、お客様の想像の中でできあがる雲雀が最も美しいと考えたからです。しかし脚本構成上やたらと説明台詞が多くなることやその他諸々の理由から、雲雀を舞台に立たせることに決めました。これは賭けでした。千年の歴史はあるものの、本作『竜宮パラリラ』は雲雀から始まる物語。雲雀が崩れるとドミノ式に物語が破綻するからです。僕はヒヤヒヤしながら稽古に臨みましたが、銀河宇宙はそんは悩みを吹っ飛ばしてくれました。あ、そうだ。サイドストーリーを少し。雲雀と乙姫は「世界の表側」について研究する学問の権威です。だから、竜宮国以外の国とその歴史について断片的にも知り得る立場でした。そして、竜宮国を飛び回り、各地を見聞しました。知らなければ良かったことも知ってしまう立場、もしくは知らなきゃいけない立場。こんなにも残酷な人生はありません。しかし、雲雀の凄さは、暗鬱な運命の中にあっても、底抜けの笑顔を弾けさせられるところです。それは一切の情を知らない慶喜にさえも突き刺さる笑顔です。そして今公演。銀河宇宙はそれをやってのけました。ここだけの話、実は彼女、悩んでいました。雲雀じゃなくて、自分自身が演技に出てしまう、という悩みです。僕は、気にすんな、と言いました。僕自身も戦ってきた悩みですが、でも魅力的な部分を隠す必要なんて全くない、それが雲雀に通ずるところがあるならば尚更だ。そして彼女は雲雀になったのです。最高でしたね。千秋楽、最後のステージで、雲雀は乙姫を抱きながら「生まれてきてくれてありがとう」と言っていました。あれはそのステージ限りのアドリブでしたね。僕は客席後方で泣いていました。雲雀〜、ううう……。そういえば、乙姫を「オト」呼びするのは雲雀と寅太郎のみです。他は「乙姫」か「オトちゃん」です。密かな推しポですね(笑)
随分と語ってしまいました。今回は雲雀について語りましたが、同じように全キャラクターを愛しています。どいつもこいつも頑張って生きたなぁ……。
.
最後に、僕の好きな台詞を紹介します。それは、蛸兵衛と鮫吉が戦う前、先に進もうとする寅太郎を引き止め蛸兵衛が「トラちゃん、反乱起こしてごめんな。」と言った後の、寅太郎の台詞です。
.
.
「生きてから言え。」
.
.
これ。めっちゃ脳内で反響するんですよね。今でも覚えているのですが、脚本を書いている時に僕の頭の中の寅太郎が喋ったんですよね。僕はこんなこと言わせるつもりなかったのに。でも、言いやがったから書きました。感謝も、謝罪も、恨みつらみも、生きていれば言えますね。言わなくてもいいんだけれど、それも、生きていればこそですね。僕はこの言葉が聞きたくて『竜宮パラリラ』を書いたのかもしれない、とか思ったり。ありがとうな、寅太郎。
……公演後記、書き過ぎました。
最後の最後に、本当に感謝を述べます。これにて僕を含む4回生は卒団です。関わってくれた皆様に、本当に感謝しています。先輩にも、後輩にも、同期にも、そしてご来場くださるお客様方にも、感謝しかありません。幸せな演劇人生でした。A2でいれて最高にハッピーでした。みんなありがとうーー!!うおー!!!!ばいばい!!!ぎゃあー!!
.
.
写真は、パラリラ・オン・フライデーナイトの練習でOPダンスの最後に釣りして終える和泉充です。振付チーフにNG出されました。そりゃそうだ。
  
プロフィール
HN:
劇団月光斜
性別:
非公開
P R
Copyright ©  -- 劇団月光斜稽古場日誌 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]